生まれた時のホロスコープをネイタルチャートといって、それを読み解くと自分の可能性がわかるんだよね。
それで…そのホロスコープは、「天体」、「アスペクト」、「サイン」、「ハウス」の4つの要素からできているんだよね、ホウ先生??
ほうほう。その通りじゃ。ロジーは勉強熱心じゃのう。
その中でも、「天体」が一番大切じゃ。まずは、天体について説明していこう。
実際の宇宙
実際の宇宙では、自ら輝く星(恒星)である太陽の周りを、水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星といった8つの惑星が回っています。
月は、地球の衛星で、地球の周りを回っています。そして、冥王星はこの中では太陽の一番外側を回っていますが、2006年の会議で惑星の条件が変わったことにより、準惑星に変更されています。
太陽の周りを惑星たちが回る周期(公転周期)は、太陽に近い惑星ほど速度が速いことがわかっています。これは、太陽の重力に逆らうだけの遠心力が必要なためです。
太陽に近い順に惑星・準惑星の公転周期と公転速度まとめました。最初に地球の衛星の月の地球を一周回る周期も入れてあります。
水星が太陽の周りを回るスピードは秒速47㎞と一番早く、冥王星が秒速4.7kmと一番遅いです。また、冥王星は太陽の周りを一周するのに、250年近くもかかります。
ホロスコープは地球から見た星空
実際の宇宙とは少し異なり、ホロスコープは、地球から見た星空を表しています。
実際の宇宙では、太陽の周りを地球を含む8つの惑星が太陽の周りを回っていますが、地球にいる人の目からは、空にある太陽や月、その他の星たちが地球の周りを回っているように見えます。
太陽の周りを回るスピードの違いから、星が地球から見ると進行方向と逆に進んでいるように見えることがあり、これを、逆行と言います。
実際の宇宙では、惑星は太陽の周りを回っていますが、ホロスコープは、地球から見た星空なので、天体たちは地球の周りを回っているように見えます。
ホロスコープ上の10個の天体を、地球から見て一周するのが早い順に並べたものです。
地球から見た宇宙の、公転周期の順が、ホロスコープの天体を理解するのに役に立ちます。
個人天体・社会天体・スピリチュアル天体
実際の宇宙を研究する天文学では、太陽と地球までの惑星である水星・金星を、内惑星と呼び、地球より外の惑星である火星・木星・土星・天王星・海王星を外惑星と呼びます。(天文学では、冥王星は、準惑星なので、ここでは含めないでおきます。)
占星術では、天文学とは異なりますが、ホロスコープ上の10個の天体を、個人天体・社会天体・スピリチュアル天体と分けることができます。
個人天体は、月、水星、金星、太陽、火星の5つの天体で、この5つの天体のバランスで、その人の個性が作られます。
社会天体は、木星、土星の2つの天体で、この2つは人が社会で活躍するために、力になる天体です。個人天体とのアスペクトがあると個人に影響を与えます。木星は、チャンスを与えてくれ、土星は試練など成長の機会を与えてくれると言われています。
スピリチュアル天体は、天王星、海王星、冥王星の3つで、肉眼で見ることができない天体です。スピリチュアル天体からは、気づかないまま無意識に影響をうけていることが多いです。天体の動きが非常にゆっくりなため、時代の雰囲気を作り出します。社会天体と同じく、個人天体とのアスペクトがあると、個人に影響を与えます。
そして、天体ごとに、天体を象徴する意味があり、この10個の天体の位置やバランスから様々なことを読み解きます。この他に小惑星と言われるセレス、パラス、ベスタ、ジュノーといった星たちもありますが、10個の天体が及ぼす影響に比べると小さいため、まずは10個の天体をしっかりと押さえていきましょう。
個人天体の性別
個人天体には男性的な女性的な性質を持つものとに分けられます。
男性 … 太陽・火星
女性 … 月・金星
中性 … 水星
男性のホロスコープにも女性のホロスコープにも、どの天体も必ずあります。なので、男性にも女性性はあり、女性にも男性性はあります。
実際の性別は女性でも、太陽や火星がホロスコープ上で強調されている場合、芯の強さを持っていたり、実際の性別は男性でも、月や金星が強いと、細やかな感性がを持っていたりします。
この分類は、少し前の価値観の性役割に影響されています。男性が生きるために外で働き、女性は家庭のことをしていたことから、男性ぽい側面を表す天体を男性的、女性ぽい側面を持つ天体を女性的と表現しています。
ホロスコープ上の10個の天体についてわかって、おもしろい!
実際の宇宙とも共通点があるって、ロマンチックだね✨
ホロスコープを理解するのに、実際の宇宙の知識も役に立つのじゃよ。
10天体について、まだまだ教えたいことがあるのじゃが、少し長くなってきたので続きは次の回にしよう。
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