10天体は、太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星…太陽と月を学んだね!今回はどの天体かなぁ?
今回は、水星について学んでいくぞ。水星とはどんな天体か知っているかな?
水星の基礎知識(宇宙)
水星は、太陽の一番近くを回る惑星です。地球からも常に太陽の近くに見えます。水星は、惑星の中で太陽に一番近いために、引力の影響を一番強く受けます。そのため、太陽の引力に負けないくらいの遠心力が必要になるため、水星は惑星の中で最も公転速度が速くなります。約 47 km/秒もの速さで太陽の周りを回っています。また、水星は、直径が約4,880㎞で、地球の半分くらいの大きさの小さな惑星です。
水星の基礎知識(占星術)
水星の記号は ☿ で、中性的な天体です。
水星の年齢域は7歳~14歳で、言葉で人とコミュニケーションを取り、ある程度正確な情報の伝達することができるようになる年齢です。また、この時期は、学童期で人からの教えを素直に学び、生きる上で必要な知識・行動を身につける年齢です。
水星は、個人天体で、中性的な天体であることもあり、対となる天体はありません。水星は、中性的ですが、水星の年齢域から、少年・少女という風にとらえることもあります。
また、水星は、双子座と乙女座のルーラー(支配星)です。
神話の世界でも星と神々が関連付けられることが多く、ギリシャ神話ではヘルメスが水星の神とされています。
水星の象徴のキーワード
ネイタルチャートのホロスコープ上での水星の意味について説明します。
水星は、太陽の一番近くを回る天体で、地球からも一番近くに見えます。
水星は、太陽の近くで、「学び・身につけ・表現」し、太陽の意味である「人生の目標」を達成するためのサポートをします。
水星は、インプットとアウトプットの星です。インプットは学ぶことです。知的好奇心・探求心を通して、学び、自分のものとするため様々な知識、行動、技術を身につけます。このことから、知性や記憶など学習能力一般を指します。
また、アウトプットは、表現すること、情報を伝えることで、言語に関する能力、コミュニケーションを意味します。水星のコミュニケーションは、インプットとアウトプットから成り立ち、円滑な情報伝達・正確な情報のやり取りを意味します。
コミュニケーションの中で正確なで円滑な情報のやりとりをするために、インプットした情報を整理・分類し、それを人に伝えるため、論理的に筋道を立て、うまく伝わるように工夫をし、話を組み立てなくてはいけません。そうしたスキルは現代では仕事をする上で必要なスキルであることから、水星は、仕事も意味しています。
また、水星は、双子座と乙女座のルーラーです。水星の意味をより外に向く公的(太陽)な意味合いと、内に向いている私的(月的)な意味合いでわけることができます。双子座は、公的で好奇心旺盛、誰とでもコミュニケーションを取れる、器用さ、多くの人にわかりやすく教えるなどの意味があり、乙女座は、サポートや、スキルを身につける・スキルを磨くなどの意味があり、水星の意味ともつながりがあります。
ギリシャ神話での水星の神・ヘルメス
ヘルメスは、全知全能の神、ゼウスの息子です。水星は公転周期がとても短く、回転速度も一番早いため、足の速いヘルメスがあてはめられました。ヘルメスは足が速い上に、翼の生えたサンダルと、翼の生えたヘルメットをかぶり、空を飛ぶことができました。空を飛び、冥界・地上・天界を行き来するヘルメスは、旅や商人などの守護神でもあります。また、とても賢く悪知恵が働き、嘘や盗みの神でもあります。
そして、冥界・地上・天界を行き来し、その賢さ・足の速さからゼウスの使いをしていました。また、ヘルメスとアフロディーテ(金星の神で愛の女神)の息子が、のちに両性具有になったという神話もあり、両性具有とも関連付けられています。占星術でも、水星は男性女性の別はなく、水星の性別は中性です。
ギリシャ神話では全知全能の神ゼウスのために働くヘルメスですが、ホロスコープ上でも太陽の意味である、「人生の目標」を達するために、水星は働くといわれています。水星は、太陽に一番近いところを回っているため、太陽の星座と同じか一つ隣の星座に必ず入ります。太陽の一番近くで、太陽の意図を汲み目的達成に向けてサポートをしてくれているのです。
ちなにみヘルメスはローマ神話ではメルクルウスで、英語名はマーキュリーです。
水星って神話のヘルメスとよく似ているのね!神話とホロスコープと実際の宇宙がリンクしていて、おもしろ~い♡
そうなのじゃ、神話もホロスコープの長い歴史があり、人々の語りの中で受け継がれてきたのじゃ。繋がりがわかると、より記憶に残るじゃろう。
さぁ、水星の力を使って、どんどん好奇心を働かせて学ぶのじゃよ、ロジー。
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