土星は、環っかのある星だよね~。同じ社会天体だし、木星みたいにハッピーな感じかな?
よしよし、今回は土星をしっかりと学んでいこう。ちゃんとわしの話を聞くのじゃぞ。
土星の基礎知識(宇宙)
土星は太陽系の中で木星に次に大きな惑星で、直径は地球のおよそ9.45倍です。ガスでできています。土星は、肉眼で確認できる一番遠い惑星です。古代ローマでも、土星よりも遠くの惑星を観測することができなかったため、土星が一番遠くにある惑星だと考えられていました。土星はガスでできており、土星の周りには巨大な環があります。この環は、10mほどの氷の粒の集まりでできています。
土星の基礎知識(占星術)
土星の記号は ♄ で、土星は社会天体です。社会天体は、個人の持つ性質ではなく、個人がどう社会と関わっていくかを表します。土星は一つのサイン(星座)に約2年半滞在します。そのため、同じ年の人の土星は、同じサイン(星座)になることが多いです。
対になる天体は、同じ社会天体の木星です。
また、土星は、山羊座のルーラー(支配星)で、水瓶座の副支配星です。天王星発見以前は、水瓶座も木星がルーラーでしたが、発見後は天王星が水瓶座のルーラーとなったため、現在は土星は水瓶座の副支配星となっています。
神話の世界でも星と神々が関連付けられることが多く、ギリシャ神話では農耕の神クロノスが土星の神とされています。
木星の象徴のキーワード
ネイタルチャートのホロスコープ上での土星の意味について説明します。
かつて土星は、太陽系の果ての惑星と思われており、太陽系の境界線を担っていました。枠から逸脱しないように、見張るような役割のある天体です。
土星は、枠を逸脱しそうになれば、ブレーキをかけ抑制します。秩序を守り、慎重に行動し、義務と責任を求めます。物事の取捨選択をし、整理し、集中できるようにします。自己を管理し、きちんと計画し、結果を出すことを求めます。
不完全なところを見つけると、安心安定を求め、きちんとするように変化を促します。辛抱強く、コツコツと時間をかけ、鍛えなおし、形にしていきます。苦手を克服するそんな力を与えてくれます。
土星は、試練の星のように聞こえますが、人が安心して生きられるように、見守り保護してくれています。土星の叱咤激励を受け、苦手を克服し、凸凹を埋め、全体的レベルアップを目指します。
土星の力が過剰に働くと、心配性で過剰適応に陥ったり、閉鎖的で保守的で悲観的で、挑戦ができず、視野が狭くなるなどの弊害もあります。
土星は不足があれば、ブレーキをかけ気付かさせてくれます。そして、不安やストレスを与えることを通して、変化を促します。けれど、変わるか変わらないかはその人次第です。過去には土星は火星と並び、凶星などと呼ばれましたが、土星の力を借り自己の至らなさに気付いた後、よりよく改善をすることができれば、一段上のステージに上がることができます。
土星は、山羊座のルーラー(支配星)で、水瓶座の副支配星です。天王星発見以前は、水瓶座も木星がルーラーでしたが、発見後は天王星が水瓶座のルーラーとなったため、現在は土星は水瓶座の副支配星となっています。土星の意味合いを理解するのに山羊座・水瓶座ともに役立ちます。山羊座は安心安全を求め着実に歩を進める星座です。水瓶座は、よりよいものを目指し、改良改善していく星座です。
ギリシャ神話での土星の神・クロノス
ギリシャ神話での土星の神は、ゼウスの父親で農耕の神のクロノスがあてはめられています。かつて、土星は一番遠くにおり、目で見える惑星の中では一番動きの遅い天体であったので、ギリシャ神話の中では年老いた神様であるクロノスがあてはめられました。手には万物を切り裂くというアダマスの鎌を持っています。
クロノスは、ゼウスの前の最高神でした。かつて自身の子どもに権力を取られるという予言を受け、クロノスは自分の子どもが生まれると皆、丸呑みしていました。ゼウスが生まれた時は、ゼウスの母親がクロノスに石を呑ませ、ごまかしたことから、ゼウスは難を逃れています。その後、ゼウスは兄弟たちをクロノスから吐き出させたことで、兄弟よりも権力を持ち、父親を倒すためクロノスとその他の神々を巻き込む大戦争を起こしました。
また、時を神格化した時の神クロノスという神も知られていますが、もとはギリシャ神話の農耕の神クロノスは別物です。しかし、混同されることも多く、占星術においても時間を意味する土星の意味ともよく合っています。
ちなにみクロノスはローマ神話では、サトゥルヌスと同一視されており、英語名はサターンです。悪魔のサタンとはよく似た発音ですが別物です。
土星さん、なんか厳しい感じだね。木星とはずいぶん違うじゃない。
そうじゃなぁ。しかし、夢ばかりみるのではなく、厳しさも成長のためには必要なのじゃ。土星は、現実に結果に残るようにしてくれているのじゃ。
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